
高志学舎は、フリーランスの家庭教師さんや、個別指導塾で手に負えない案件の相談も良く受けます。
昨日は、ある中国人のナショナルスクール(非認可校)卒の女の子の案件を受けました。
英語は教えられるけど、数学と化学は教えきれない。なおかつ日本語がまだ不十分なので、英語と中国語で教える必要がある。等の条件がありました。
数学は中2程度、化学も中学の基礎で止まっています。
大学入試まであと7か月。普通なら受けない(受けられない)案件です。
藁をも掴む思いで先生も生徒もお母さんも相談に来ています。
私は情に流されたり、意気に感じて引き受けることも(たまに)ありますが、その前に見ることが1点だけあります。
それは、子供の素直さと覚悟です。
これがなければ、お断りしますし、逆にこれさえあれば、勝算がかなり低くても勝てると踏んでお引き受けします。
昨日は、生徒さんが、合格するために何でもするというので、とりあえず、
「今日から塾に毎日10時に来て、22時まで勉強してください」「授業はその合間に100時間行います。」
とお伝えしました。
こういった体育会系のやり方の場合、まず、保護者がネックです。「うちの子をここまで追い詰めなくても・・・」となるわけです。
また、後から言い出すこともあるので、書類を書かせたりすることもありますが、今回は家庭教師の先生が中立な立場で聞いてくれたのと、
お母さんの「私は勉強のことはわかりませんが、お話しを聞いて全面的にお任せします」との言質がありました。
後は何といっても生徒さんが、「それでいいです。必ず来ます。」と即答した時の目に嘘がなかったからです。
というわけで、今日の10時ピッタリに塾に来て、今も勉強しています。
素晴らしいのはその集中力。今日は午前中に個別指導し、その復習問題を20時間分くらい課したのですが、現時点(20時現在)で延々と問題を解き進め、今日中に終わりそうです。
「今日の22時までに終わらなければ残ってもいいですか?」とたどたどしい日本語で聞いてくるので、もちろんOK!(そろそろ塾に泊まり込みか・・・)と答えました。
覚悟をもって、努力を重ねる者は強い。
まだ受験生活は始まったばかりですが、応援してますよ!!