
「小選挙区制と比例代表制って何?」
って生徒に聞かれるとき、「一つの選挙区から一人を選択する制度で、死票が多い」とか「得票数の按分で政党に振り分けられる制度で、死票を減らし少数意見をを反映させやすい」とか教科書的な答えは言いません。といいますか、生徒もそれを望んでいません。
よって、どのような答えになるかというと、
小選挙区制は「地元にとって余人をもって代えがたい人を選ぶ制度」
比例代表制は「首から上はだれでもできるが、その政党の人気で人を選ぶ制度」
と説明しています。
「じゃ、比例はバカでもできるの?」
「小選挙区制でも馬鹿でもできる場合もあるけど、その場合でも何かしらのモノは持ってるかなー。」
「逆に比例の政治家も馬鹿じゃない場合もあるよ。人気がなかっただけで。」
「せんせー、なんかいい方法ないのー?」
「うーん、難しいけどね、比例復活というのが、まずゾンビみたいで良くないよね。だって、小選挙区で負けて、「お前は国政に行っちゃダメ!」って人が、なぜかしれっと国会議員になっているわけだから。」
「超接戦だったら話はわかるけど、中にはダブルスコアつけられても復活する人もいる。この人たちは何かしらの問題があるよ、無能とか。あとで探してみな?」
「まー、先生なら、税金はかかるけど、小選挙と比例は別日にするかなー?例えば小選挙区選挙の2週間後に比例選挙をするとか。完全に人を選ぶ選挙と党を選ぶ選挙に分けちゃう。そんでもって、比例名簿を選挙前に公開する。これが大事。比例名簿の上位が無能だったら、そこに投票しなくてすむでしょ?これが本当のいみでの「死票をなくす」方策だと思うよ。」
「Mくんも自分でどうすれば良くなるか考えることが大事だよー?」
などと話しています。
教科書には出てませんし、テストにも出ませんが。