
他の塾から来た子供あるあるなのですが、
「センセーこの問題わかりませーん!」
「どこがわからないの?」
「全部わかりませーん!答え教えて下さーい!!」
今まで、考えることなく、答えだけ教わってきたんだろうな〜と思いながら、私はこう答えます。
「一日問題をよく考えて、また明日来てねー!」
こう言われると、たいていは鳩が豆鉄砲を食ったような顔をします。
そりゃそうです。いままで教えてと言われたら、懇切丁寧に全部教わってきたのだから。
「なんでうちの子にちゃんと教えないんだー!」って言われたことも1度や2度ではないので、その都度、説明はするのですが、簡単にその功罪について考えますと、
功は・・・➀明日が試験ならいいかもしれません。
➁勉強した気分になれる
罪は・・・➀考える力が身に付かない。
➁忘れる。
➂努力をしなくなる
ザックリいうとこんなところです。
解説は不要な気もするのですが、ごく簡単に説明しときますと、
功➁と罪➀については、子供が考えることなく安易に解答にたどり着くため、考えることをやめてしまいます。よって、少し考えればわかることでもすぐにギブアップしたり、自分で解答にたどり着くことができなくなります。
この考える力が貧弱なまま大人になると、「とてもザンネンな大人」になることは、周知の事実です、よね?
罪➁は、楽して答えだけ知って満足しても、すぐ忘れるってことです。
罪➂は、よく言う「ひな鳥の話」で、いつまでもピーチクパーチク口開けてエサだけもらっていると、自分でエサを取りません。
あ、この考える力の強い弱いは、基本的にはご家庭で培われるものです。なにも考えることは学校の勉強だけではありませんので、色々な話題を子供が持ってきたときに、付き合ってあげてください。
少なくとも、自分で教科書を読んで、先に進んだり、授業の復習をして、完全に理解できなかったことを整理して学校の先生に質問できる子供は、塾は必要ありません。
集団塾も一緒。授業の内容を復習して、完全に理解できなかったことを整理して、先生に質問できる子供は、成績が上がり、何もしなければ、何の役にも立ちません。
ここまではいいです。効果0はあっても少なくともマイナスではありませんから。
困るのは個別指導です。
メリットはたくさんあります。が、安易に答えを教え過ぎるのが仇となっていることも多いですね。その場合、0どころかマイナスです。
何しろ、考える力が退化するんですから!
さて、一日後、子供のパターンは経験上3つ。
➀調べたらできた。→じゃ、センセーに問題の解き方教えて!
➁全くわかりません。→じゃ、もう一日考えてね!
➂忘れてる。→こちらも忘れる。
ちなみに、うちで質問がうまい子はこう聞いてきますし、その場合には質問に答えています。また、最初にこの質問のお作法は授業の際必ず教えていますので、ご安心を。
「テキスト〇ページの問題で、〇〇だと思って、△△と式を立ててみました。解答は間違っていました。解説を見ると、◇◇と式を立てているのだけれど、問題文と照らし合わせても、どうして◇◇となるのかがわかりません。△△ではちがうのでしょうか?」
質問のお作法は、テストの偏差値よりも大事ですよ!!